BH型電波式キーレスエントリの取付け(準備編)

 
注意:以下の内容は、あくまで私が自身の車であるBG5C GT-B Limitedに対して行なった作業の記録です。
ご自身でDIYされる方は、部品の調達も含め、自己責任での作業をお願いいたします。

更に注:BG-A型では、配線が結構異なるようです。
下記の通り施工したとしても、動くかどうかは保証できません。
ご自身で自車の配線をよくご確認の上、作業願います。

長くなっちゃいましたので、準備編と作業編、キー加工編に別けました。
 
作業編はこちら
キー加工編はこちら

なお取付けに関しては、NSRさん、デビルさん、岬さん(以上50音順)のHPを参考にさせていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。

 序章(笑)
 
ご存知、BE/BHの電波式キーレスの移植です。このアイデアを始めに目にしたのは何処だったでしょうか?Niftyのスバル部屋だったか、デビルさんのところのBBSだったような気がします。はじめは「えっ?、そんなこと出来るの?」と半信半疑だったのですが、そのうちぞくぞくとHPなどで完成報告あがってきており、最近では「何でおまえがやらないのか?」とお叱りも受けていた(?)物件です。
 
今回ようやくYahooのオークションでC型のものをゲットできましたので、取り付けることとあいなりました。とは言っても事前検討と実施にえらく手間取り、完成までは長い道のりだったなぁ〜。

 まずは品物の確認
 
Yahooでの購入品 今回入手したのはキーレスエントリーユニット、キー、コネクタの三点セットです。コネクタ以外ならディーラーで新品購入という手も有るのですが、なにせコネクタが入手できません。
 
正確にいうとディーラー経由でコネクタを得るためには配線一式という形での発注になるらしく、たかだかコネクタ1個を手に入れるだけで結構な金額を払わねばならないようです。
(まぁ、はんだ付けで配線を強引に取り付ける方法もありえますが。。。)
 
そこで解体屋、もしくは前述のオークションなどで出物を探す形となります。解体屋につての無い私はオークションで探し当てました。
 
なお、キーレスエントリーにはフック付きとフックなしの2種類があります。後者では暗証コード式ドアロックが使えませんのでご注意を。

 キーレス本体の中身
 
中身は結構細かい キーレスコントロールユニットを見てみると、簡単に蓋が開きそうなので分解してみました(笑)。

中身は意外や基板一枚。ユニットの高さはアンテナのためだけのようです。基板は細かい部品で一杯ですね。配線をたどると、コネクタ横のちょっと大き目の長方体(青色と黒色)がリモハザ及びドアロック用のリレーのようです。こんなにちっちゃくっていいのかな?

 なにはともあれ机上での確認作業
 
こんな回路図まじめに読む人いないだろうなぁ
まずは取り付けにあたり、配線類を確認する必要があります。まずはBG-C型の配線を確認してみましょう。

さてBHになってからキーレスエントリーに追加された機能は、
 ・電波式
 ・ルームランプ点灯
 ・リモハザ(実はA,B型でも配線されていないだけでリレーは付いてるとか)
 ・開錠後の自動ロック(後述)
 ・パワーウインドウの作動
等ですが、最後のパワーウインドウの作動はBGでは使用できないようです(BHにはパワーウインドウコントロールユニット(?)なるものが追加されていますし、運転席パワーウインドウ用モーターへの接続コネクターの線数も違います)。

ということで(リモハザ関係はリモハザページに既に概略配線図を載せていますので)、上図ではキーレスエントリーとルームランプの回路の抜粋版を載せています。基本的に両者は別々の回路になってますね。これをどうつなぐかがポイントになりそうです。それにしてもめちゃくちゃな図になっちゃったなぁ。(大汗)

 
 BH5Cのキーレスエントリー回路(抜粋版)
 
これまた汚い回路図
BHの方は上図のようにキーレス回路とルームランプ回路と接続されています。パワーウインドウ回路はどうせ配線しませんし、ターンシグナル&ハザード回路はなぜかC型の配線図集に載っていない(爆)のでオミットしてます。どうせ左右のウインカー線(リモハザページで追加した線)につなげば良いだけでしょうから。
 
注:ホントはコンビネーションメータ内の回路が若干違うのですが、面倒なのでBGの図を流用してます。この部分を信じちゃいけません(笑)。
 
それにしても見づらい回路図で申し訳ないです。センスがないなぁ(冷汗)。機械屋がでしゃばって電気回路図を書くもんじゃないですね(大汗)。
 
 どうつなぐか?
 
さらにぐちゃぐちゃな回路図
上の2枚の回路図を見比べ、どこをどうつなぐかを決定します(って、説明になってない。。。)。

上図に於て青で描いた線がBGのキーレス用コネクター(B11)から分岐するもの、赤で描いた線が新規に配線を行うものです。
 
赤で描いた線は、それぞれ
・BH コネクターの11番線=>BG i300コネクターの 7番線(ルームランプ入力用)
・BH コネクターの 3番線=>BG i300コネクターの 7番線(ルームランプ出力用)
 注:上記2本の線は、i300コネクターの7番線を切断し、新規の線を割り込ませる形になります。
・BH コネクターの 1番線=>BG i300コネクターの 3番線(キー有無用)
・BH コネクターの 8番線=>BG i300コネクターの 8番線(リモハザ用)
・BH コネクターの 9番線=>BG i300コネクターの 9番線(リモハザ用)
・BH コネクターの15番線=>BG B 98コネクターの 2番線(電源用)
・BH コネクターの 4番線=>BG R955コネクターの13番線(リアゲートラッチスイッチ用)
に接続することに決めました。

 

 BGで今回使用するコネクタ
 
ちょっと画像が見難いか? 上記のように、今回BG側で作業するコネクタは全部で4個です。コネクタの形状を左図にまとめてみました。これらは全て、コネクタを抜いた後、正面から見た状態を示しています。

 BHのキーレスユニットコネクタ
 
一方、こちらが入手したBHのコネクタです。同じくコネクタを正面から見た図です。
 
同じ色の線が何本かあるので注意が必要です。(正確に言うと、更に銀色の縞線が異なるピッチで入っているので、注視すれば見分けがつくのですが。。。)念のため、テスターであたって、タグを線につけておくのが安心ですね。
 
なお、BHになって追加された配線の意味は、以下のようになっているようです。

1番線:キー有無スイッチから。キー有りではリモコンドアロックが作動しなくなる。
 
3番線:メーター経由、各ドアスイッチへ
11番線:ルームランプDoorスイッチから
上記2本の線により、(1)ドアが開いているとリモコンドアロックが作動しない、(2)リモコンで開錠するとルームランプが点灯、(3)ルームランプが残光制御される、(4)リモコンドアロックにて施錠すると、残光制御中でも即座にルームランプが消灯する、といった機能が行なわれます。
 
4番線:リヤゲートラッチスイッチへ。これにより、(1)リヤゲートが開いているとリモコンドアロックが作動しない、(2)リヤゲートを開くと、ルームランプがDoor位置なら点灯する、といった機能が行なわれます。
 
12番線、13番線:ウインカー回路へ。ご存知リモハザ用。

 まとめ:BH-BGの接続表
 
BH B176コネクタ BGのつなぎ先 注記など
1番線 i300コネクタ3番線 B98コネクタ1番線でも可
2番線 B11コネクタ7番線  
3番線 i300コネクタ7番線 7番線をカットし、メーター側を接続
4番線 R955コネクタ13番線  
5番線 B11コネクタ10番線  
6番線 B11コネクタ1番線  
7番線 B11コネクタ2番線  
8番線 使用せず BHの場合、パワーウインドウ回路へ
9番線 使用せず BHの場合、パワーウインドウ回路へ
10番線 B11コネクタ6番線  
11番線 i300コネクタ7番線 7番線をカットし、ルームランプ側を接続
12番線 i300コネクタ8番線 i300コネクタ9番線と入替可
13番線 i300コネクタ9番線 i300コネクタ8番線と入替可
14番線 B11コネクタ11番線  
15番線 B98コネクタ2番線 常時電源で容量があれば何でも可(だと思う)
16番線 B11コネクタ4番線  
17番線 B11コネクタ12番線  
18番線 B11コネクタ5番線  

キーレス作業編に続く

キー加工編に続く 
 
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