SC OSCERとHiビームを連動させる

注意:以下の内容は、あくまで私が自身の車であるBG5C GT-B Limitedに対して行なった作業の記録です。
ご自身でDIYされる方は、自己責任での作業をお願いいたします。
 
#こんなことやる人いるのかしら?

 なんでこんなことを考えたのか?
 
この間、夜中に箱根峠を越える(走り屋さんではないですよ)ことになりまして、コーナーの先を照らすのにSC OSCERが非常に役に立ったのですが、意外と対向車が多く、点けたり消したりが結構頻繁におきました。そのたびに手をハンドルから外し、Fogスイッチを押すわけですが、これが結構煩わしく、またカーブの途中などでハンドルから手を放して操作するのは安全上問題もあります。

そこで、どうせSC OSCERは対向車がいないような道でしか使えないのだから、いっそのことヘッドライトのHiビームと連動させるのが良いのでは?と考え、検討してみることにしたわけです。

 まずはFog廻りの回路確認から
 
またもや回路図
さて、上の図は今までの私の車の補助灯関係の回路図(簡略版)です。純正4灯フォグのうち、FOG2を点灯させたときにSC OSCER付属のリレーがONし、SC OSCERが点灯することになっています。

また純正フォグリレーの作動電源はテール&イルミリレーより来ていますので、各フォグランプが作動するときは常にイルミランプが点灯する構造になっています。

 
 回路を考える上で
 
さて、追加回路を考える上で問題になるのが法規への適合です。補助灯は同時に3灯以上点灯させてはいけないことになっていますので、これをなんとかクリアする必要があります。これさえなければ、HiとSC OSCERのリレーを連動させるだけなんで、すんげー簡単だったんですが。。。

上の回路図でこれを実現させているのが、右下にあるフロントフォグランプセレクトリレーです。これのおかげで純正回路は2灯しか同時点灯しません。今回の追加回路もこれを活かす形にするのが良さそうです。

 とりあえず考えてみよう
 
ややこしくて申しわけないです
補助灯の回路図に、ヘッドランプの回路とHiビーム連動回路案を足してみたのが上の回路図です。非常にややこしくなってしまい、見にくくて申しわけないです。m(..)m

当初はHi点灯時にSC OSCER連動を考えたのですが、補助灯の3灯以上同時点灯防止を考えていったら、結局Hi点灯時に補助灯が点灯する回路になってしまいました。(^^;)

簡単に動作説明しますと、メーター内のビーム、パッシングランプを信号線とする追加リレーが、Hi点灯時に作動します。このリレーは2つの回路を1個のリレーで切り替えるタイプです。で、リレー左側の回路によりテール&イルミリレーがOFFにもかかわらずFogリレー関係に電気が流れます。
次に同じくリレー右側の回路により、Hi点灯時にはフロントフォグランプスイッチがOFFでも、フロントフォグランプリレーを作動させ、フォグランプが点灯します。

追加ダイオードは上記の動作時に、イルミ回路へ電気が流れるのを防止する物です(これが無いと昼間のPass時に、車内のイルミランプや車外のポジションランプなどが点灯してしまう)。今回はたまたま見つけた容量3Aの物を使用しました。リレー作動電流が流れればよいので、もっと小さい容量でも良いとは思うのですが、適当な容量が判らない私はどうしても大きめの物を選んでしまいます。(^^;)

それと、上記回路にはもう一つ特徴がありまして、追加配線がほとんどi301,i302のコネクターだけで作業できるようになっています。このコネクターは非常に作業がしやすい場所にあるので、極力この辺で作業が出来るように考えてみました。

あっ、そうそう。回路図にはかいてありませんが、適当な場所にヒューズを必ず入れてくださいね。

 今回用意したアイテム
 
5本パックのダイオード

怪しい?リレー

こんな感じに組み立て

ようやく本題です。今回準備したのが左画像に示すリレーとダイオードです。ダイオードは前述の通り3A用、5本パックで360円でした。リレーは12V5Aで720円でした。本体にはMATSUSHITAとマーキングされています。

これらを汎用基盤にハンダ付けしたのが下の画像です(ちなみに基盤は90円でした)。このあと不要な基盤を切り取って小さくし、裏に接着剤で絶縁した後、車両での取り付け作業に望みます。

 

 車両側作業
 
i301とi302

B91コネクター

i301(白、22極)及びi302(茶、22極)は、名前の通りi300コネクタの隣にあります。i300コネクタの位置はリモハザの取り付けページを参照願います。

で、i301の15番線(白)に分岐の細工を、i302の11番線(白に黄色線)に割り込みの細工を、同じく22番線(黒に黄色線)に分岐の細工をしたのが左の画像です。

次にB91コネクタ(白、8極)を探します。ライト関係だから、HIDパッシング対策で使ったB100コネクタの近くだろうと思ったらその通りでした。これの1番線(赤)をリレーの信号線用に分岐します。

ん?なんでB91からとるの?i302の21番線で良いじゃん!と思ったあなた、鋭いです。実は当初ビームパッシングパイロットランプの存在に気付かず作業をした名残なんです。(Fogがイルミ点灯無しで単独点灯する場合があり、慌てて修正したのが上記回路)ああっ、情けなや。

 リレー基盤の設置
 
ロアカバーもそろそろいっぱい リレーの基盤(と言うほどたいしたものじゃない)は、相変わらず運転席ロアカバーの裏に取り付けました。ここ以外に簡単に固定できる場所が見当たらないので。。。

でも凄くなってきたなぁ(笑)

 

 作業終了
 
完成するとこんな感じ さて、ようやく作業が終了し、テストしてみたのが左の画像です。HiビームとFog(この場合、SC OSCER)が連動してます。

もっとも、役に立つのは年に数回程度でしょうから、まぁ、これも自己満足の部類でしょうねぇ。(こんなことやってみようと思う人、いるのかしら)。

パッシング回路をHiビームのみに改造してあったので、光量(アピール)不足かなぁ?と思うときにはちょうど良いかもしれません。

 明るさにこだわる!に戻る

 DIYの一覧に戻る

 ホームに戻る